あなたは『東京ダイナマイト』というお笑い芸人をご存知でしょうか?
吉本興業所属のお笑い芸人であり、M-1グランプリで2回も決勝進出していて、現在は吉本興業のショー・ストッパー(劇場のトリ出番)を任される吉本屈指の実力派芸人です。
そんな『東京ダイナマイト』のツッコミ担当で、コンビのブレーンでもあるハチミツ二郎さんが自伝本を出されました。
この記事では
・なんとなく気になっているけど、どんな本なのかなぁ
というあなたに、私が感じたこの本の魅力3選を紹介させて頂きます。
私にとって『東京ダイナマイト』さんは好きな芸人トップ3に確実に入る存在です!
①文筆家としての非凡な才能
まず最初の魅力は、ハチミツ二郎さんの文筆家としての非凡な才能を感じられるところです。
本書は、大体10ページ程度のボリュームの章分けで進んでいくのですが、その一つひとつの章をクオリティー高くまとめているのが、とても印象的でした。
時には笑えたり、時にはハッとしたり、時にはじんわり感動したり、そんな一文が随所に存在しました。
おそらくハチミツ二郎さんは執筆作業というものを、今までそんなに多くはしてきていないと思います。
それで、この文章を書けるというのが、本当にすごいなぁと感じました。
やはり、そこは、ハチミツ二郎さん、ないしネタを書いている芸人さんが、日々磨かれてきているセンスなのだと感じ、お笑い芸人さんの凄さを改めて感じました。
特に、感動的な場面で、そのまま終わらせずに、最後は笑いで締める、といったところが何度もあり、お笑い芸人さんならではの文章だなぁと思わされました。
オレの目は誤魔化せない、と思っている。
女性の家に行ってもベッドの枕元にあるディズニーランドのお土産でよくあるクッキー缶を見てすぐに、「これ、中身クッキーじゃねぇんじゃないか」と気付き、そっと開けてみるとやっぱり大人のおもちゃが入ってたりする。
オレには見抜く能力があるのだ。
『マイ・ウェイ』より
②不器用なほど、まっすぐな人間性
次の魅力は、ハチミツ二郎さんの、不器用なほどまっすぐな人間性です。
私は、なんとなくハチミツ二郎さんのように、仕事で成功していたり、女性にモテたりしている人間は、人間関係において、自分が得するようクレバーに立ち回っているのかと思っていました。
しかし、この自伝本でわかるハチミツ二郎さんは、不器用なほどまっすぐな人間です。
特に印象的なのは、自分達を敵視する先輩(●さん)から何を言われても許していた二郎さんが、親に対する悪口を言われた途端、急に豹変した場面です。
理不尽な血判状を要求され、それさえ受け入れるほどの度量を持ちつつ、自分の親を少しでも腐すようなことを言われたら激昂する。
そんな不器用なほどまっすぐなところが、多くの人間から慕われる所以なのかな、と感じました。
しかし、このあと血判を押したことを最大限に後悔するひと言が●さんの口から吐かれた。
「お前は親もダメだからよ」
オレの親が●さんに何をした?
オレの親父は毎年、家から車で片道1時間半掛かる山奥の酒蔵に行き「●さんに飲んでもらうんじゃ」と言って、岡山の地酒を送っていた。オレの親は●さんと会ったこともない。そんなオレの親のことをなぜ●さんに「お前は親もダメだからよ」なんて言われなきゃいけないのか?
『マイ・ウェイ』より
③吉本興業のショー・ストッパーとしての強烈なプライド
最後の魅力は、本書の至るところから感じられる、吉本興業のショー・ストッパー(劇場のトリ出番)としての強烈なプライドです。
あなたには日々の生活の中で、強烈なプライド(誇り)を持って、やっていることがありますでしょうか?
本書でのハチミツ二郎さんの、『吉本興業のショー・ストッパー』としての役割に、強烈なプライドを持っていることに、非常にグッときました。
前日、マネージャーに熱があることは伝えたが、休むという判断は会社にもオレにもなかった。
それはショー・ストッパー、大トリだから。
トリというのは寄席や劇場において最後に登場する芸人のこと。つまり、メインイベンターのこと。その位置でネタをやるということは、劇場においての最大の名誉だ。
『マイ・ウェイ』より
まとめ
以上、吉本興業のショー・ストッパー『東京ダイナマイト』のハチミツ二郎さんの著書『マイ・ウェイ』の魅力3選を紹介させて頂きました!
よく巷では、芯の持った人間はかっこいいといわれています。
それはまさに、ハチミツ二郎さんのことだと思いました。
とんでもなくぶっとい芯がある人間は、とんでもなくカッコいいのです。
気になった方おられましたら、是非読んでみてください。
芸人本好きの人は、必読です!